Red Wingの修理依頼です。

 

今回は横浜市からの修理依頼でございます。しかし問題点が数か所ございます。

今回のRedWingは一度修理をされております。

1.ソールを剥がしていきますが、一度修理をされた靴は特に慎重にとりかかります。慎重に剥がしてみると問題点が発生しております。指先の部分の糸が5か所程切れております。この写真はソールを剥がしたばかりの状態です。黄色く見えるのが古い接着剤です。この接着剤を剥がして新しい接着剤を塗布するわけですが、古い接着剤を削る時に一緒に糸を切ってしまわれるケースが大きいのです。ふたをしてしまえば判らないので上の隙間が空いた部分に接着剤を塗布しふさいでしまったのでしょう。
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2.糸をいれなおしました。今回は縫う箇所が小さいので手縫いで処理をいたしました。糸は0番の蠟引き糸を使用しました。

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3.これで縫いの完成です。この部分は歩く時折れ曲がる部分なので、ごまかした修理をするとすぐにボロがでます。

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この下記のYOU-TUBEをご覧いただくといかに剥がす時、靴にダメージを与えないかが、後の長く履ける明暗をにつながります。

靴を剥がす瞬間 をご覧ください。

Dr.リフレからひとこと。

今回のRedWingは1回修理をおこなっておりました。こういう時は、前回の修理者がどのように修理をしたかわからないので細心の注意をしながらソールを剥がしていきます。すると糸がところどころ切れていました。よくあることです。こういうケースの場合は、前回の修理を依頼した所がRedWingの修理をあまりよく知らない所に出されたケースが多く発生します。この発生は古い接着剤を剥がす時に糸を触って削る場合がほとんどです。当店では修理の過程を写真に残し、お客様にお伝えしております。どうやって直したのかを知ってほしいためです。それは近年の医学界においてもどのように手術するか詳しく説明がなされているのと同じだと考えております。

 

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