カンペール 靴修理 を東京からのご依頼です。

 

カンペールの修理をできるところやっと見つけました。『カンペール靴修理大阪』で検索したら、すぐにヒットしました。しかもさんざん歩き回り散々断られたのに、この店はあっさり引き受けてしまうんですね。なんかいままでの苦労が・・・。
1.だってカンペールは、I don’t fail. 今回のカンペールは手ごわいタイプです。

 10,000円~

Before                              After

 041-1h  041-2h

2.このタイプのカンペールは、接着剤をよせつけません。接着剤を塗布する前にアンカー処理をしても全く意味がございません。そこでテストですが、接着剤を両基材に塗布したものです。

041-3h

3.接着剤に含まれている溶剤をある程度飛ばし、貼り合わせます。

041-4h

4.剥がしてみると靴底の接着剤が黒い基材に全て移行してしまいます。

041-5h

5.従来の底材を剥がし、糸で縫い合わせ、接着剤が良く効く素材に交換します。

 

Dr.リフレからひとこと。

この度のお客様は、修理ができるところをたいそう回られやっと当店にネットからご訪問されました。誠にお疲れ様です。お店に来られた時はお疲れていらっしゃいました。CAMPER(カンペール)の修理は、本当に断わるお店が多いのが現状です。カンペールは、本当にすごく履きやすい靴です。しかし、修理がしにくいのです。まずは、底の形状が色々と存在し、形状が3Dの物も数多く存在します。今回のカンペールの基材は、接着剤を全くよせつけません。これは本来の基材の官能基がでていないことがおおきな問題です。たとえばスーパーマーケットの袋はポリエチレンという素材から作られている素材も同じようなことがいえます。これが化学式で-[CH2]-の繰り返しとなります。炭素の周りに水素が2個付いた物質は安定しすぎて接着剤をよせつけません。セロテープを貼っても剥がれるのは、ただ密着しているだけなのです。

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